とっておきのこの人は、八王子市職、臨職組合、公共労、退職者会の皆さんにご参加いただいているシリーズです。
私たちの組織は、各団体を合わせると4000人を超える大きな集まりとなります。組織が大きくなると、一人一人の組合員や会員の声が小さくなりがちです。そこでお互いに理解し合い、分かち合う気持ちを大事にするため、敢えて毎回お一人づつご紹介をさせていただいております。趣味や生きがい、仕事のこと、地域活動などいろいろ語っていただいております。

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 ▲写真は組合事務室相談コーナーに展示して 
  ある「恩方・川井野の秋」と平沼さん

  今回は油絵の平沼さん。甲州街道72景で皆さんもよくご存知の平沼さんを紹介する。
 平沼さんは、現在保健管理課。本庁2階の職場は、福祉と医療の一体的なサービス体制の確立という組合側の政策的主張もあり、現在組織変更協議の真最中だ。そして保健管理課も、協議の焦点になっている職場の一つである。
 さて平沼さんの絵心が目を覚ますきっかけは学生時代にさかのぼる。東京農業大学。箱根駅伝で「東農大」のユニホームを見たことがあるはずだ。「大根踊り」の応援団で有名なあの大学が平沼さんの母校だ。
「学生時代は、雑誌の表紙や挿し絵を書いていました。明大マンドリン部の友人に頼まれ、演奏会のプログラムの表紙を描いて好評だったことが、絵の始まりかもしれません」と平沼さんは語る。油絵は市役所に就職してから始めたとのこと。配属された職場の先輩で市職美術部の草分けでもある石井宏直さん(現、退職者会)に勧められた。その後1974年に勤労者美術展に入選、日本の公募美術団体としては歴史のある旺玄会の会員にもなった。風景画、とくに身近にある、よく見る風景の素晴らしさをキャンバスに描きたいという気持ちが、新八王子百景、甲州街道72景につながった。自治調査会が発行する「多摩のかけはし」の表紙絵も既に13枚描いている。
「絵は根気と集中、そしてスタミナ」と語り、毎日絵筆を握りながら、晩酌と朝のジョギングは欠かさない生活が続く。「最近、大工仕事にはまっています」と笑うが、いつ絵を描く時間があるのか不思議に思う。妻と娘二人。自宅二階の一部屋が「アトリエ」とのこと。自分を語るうちに「やっぱり絵が好きだということがすべてなんでしょうね」と原点に戻る。
 9月に開く個展のテーマは《多摩のかけはし》、「ありふれた風景の中に人々の生活感を表現したい」、と平沼さんのコンセプトは変わらない。「実は個展を開くと、(資金の)持ち出しが多くて家族に申し訳ないんですよ」と人間臭さが妙に人を引きつける。


 


(「ざ・はぴねす」38号/2001.6月号)
 

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