とっておきのこの人は、八王子市職、臨職組合、公共労、退職者会の皆さんにご参加いただいているシリーズです。
私たちの組織は、各団体を合わせると4000人を超える大きな集まりとなります。組織が大きくなると、一人一人の組合員や会員の声が小さくなりがちです。そこでお互いに理解し合い、分かち合う気持ちを大事にするため、敢えて毎回お一人づつご紹介をさせていただいております。趣味や生きがい、仕事のこと、地域活動などいろいろ語っていただいております。

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  とことん気持ちのいい人である。何事にも手を抜かない。無駄を承知で全力投球。その積み重ねが、今、花開いている。今回のとっておきのこの人は、大和田小学校の福田美和子さんだ。
「とにかくきれいなものが好きなんです」と語る福田さん。実は宝塚の大ファンなのだ。2か月に1度は有楽町の宝塚劇場に通う。雪組、花組、月組…、トップスターの真琴つばさ、愛花みれ…名前がどんどん出てくる。組合の華道部、茶道部でも稽古を欠かさない。「稽古は自分の道を探すため、競争じゃないんです」さらに「うまくいかないのは自分が未熟なため。人のせいにしたらそこで進歩が止まるんです」と信念を語る。
「おんな・おんな・おんな・おとこ」4人の子どもを産み育てた。「子は親の背中を見てくれないんですよね。子育てはうまくいかなかった」としみじみ話す。しかし、共働きをしながら、寝たきりの実母の介護をしている福田さん。子どもたちが祖母のお風呂やトイレを手伝う生活がごく自然に続いている。どうしてこれで子育てが失敗なのか。親が見せたい背中かどうかは別として、子は親の背中を見ているものだ。
 仕事柄、子どもをよく見る。子どもを見れば親が分かると言う。「我慢ができない子が多い。それは我慢しない親が悪い」とズバリ指摘する。核家族化し、子育ての技術が継承されていない。コンビニとディスカウントショップは、高齢者には重宝だが若者からは生活の術(すべ)を奪った。授業参観で私語が続く親たちを見て、子どもたちは何を感じるだろうかと顔を曇らす。
 ご主人との出会いは学生時代から続けている空手の稽古。「努力は見えないところでするもの」と言う努力の人だが、パートナーだけには稽古姿を見せていたのかもしれない。「感動が人を動かし、出会いが人を変える」という言葉が好きと語る福田さん、自分を隠さない爽(さわ)やかさがとても印象的だ。


(「ざ・はぴねす」41号/2001.9月号)
 

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